愛のうた
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この自由な世界で
もしかすると資本主義は、選択されるべきではなかったのかもしれない。なぜなら、誰もこの過酷な思想の本質に耐えられないように思えるからだ。私たちはこの辺境で、いつまで夢の中に遊ぶことができるのだろう。
チェ
「モーターサイクルダイアリーズ」「チェPart1」「チェPart2」「コマンダンテ」の順に見れば、すごく贅沢な感慨に浸ることができます。ぼくと君の世代に共通した、自己憐憫たっぷりの我が我が口調を反省したい気持ちになれますね。あと、賢明な諸氏においては改めて指摘するまでもないと思いますが、念のため。“生きながら萌えゲーに葬られ”の一節であるところの、「思えば高い代償であるが、おたく以外の人間による不断なるおたくの収奪を根絶したいと願う純粋な熱情によって、それは実現可能となるはずだ」は、氏に関する著作からのパロディです。え、気づいてなかったって? この、モンモウ教徒め!
ラースと、その彼女
この映画は君。そして、ぼく。言われなくても、君とぼくがいちばんわかっている。けど、いつまでこの人生を生きればいいのか、わからない。
ベンジャミン・バトン
原作未読の小生にとって目当てはケイト・ブランシェットでしたが、たいへん楽しみました。人生とはlearnとunlearnから出来ており、始まりと終わりを逆にしても成立するという構図がとても秀逸でした。ぼくもそろそろ人生を肯定するような更新をしたいです。
チェンジリング
タイトルから逆算した先入観から、寓意的な話だと思ってました。国家に狂気を立証されることの恐怖もさることながら、わたくし初めてアンジェリーナ・ジョリーが役者なんだなと実感しました。
沖縄決戦
官民に渡る膨大な群像劇を平易に理解させる演出に、硬質な台詞をきちんと聞かせる俳優の力。日本の現状に絶望的な気持ちになること請け合い。もちろん、戦後的な意味ではなく。
フェルマーの最終定理
数学のわからぬ小生にとっては、SF的な楽しさが先行した。「ひとたび立証すれば、何人も覆せぬ」というシンプルさに憧れる。なんとなれば、nWoは何度も立証し続けているが、承認はおろか何人の追試も行われぬ状態にずっと置かれているからである。
ファニーゲームスU.S.A.
映画に娯楽以上の要素を求めてしまう貴兄は、必ず見るべきでしょう。また、「機械じかけのオレンジ」が好きな貴兄も見ておくべきでしょう。明言は避けますが、何らか点で究極を極めた作品です。しかし、貴兄はたぶんこれを見返そうとは思いません。なぜなら、この映画を視聴するという行為が、一回性の体験へと昇華されるからです。個人的には、会話劇が大好きということもありますが、冒頭近くの卵を借りるシーンが度外れて秀逸でぞっとしました。
ニューオーリンズ・トライアル
裁判員制度の導入に際して、諸君が行動のモデルケースとして倣うべき主人公である。召集令状が届いたならば、最低これくらいは激しくやってもらわねばなるまい。ところで話は全く変わるが、ダスティ・ホフマンを見るとき小生はなぜかいつも武田鉄矢を想起する。両者の演技に通底する何かを感じとるからだが、その中身をうまく言えた試しがない。胸やけ度?
朝日のあたる家
虫の知らせか、最近なんとなく読み返していた。あの頃に感じた気持ちは、未だぼくを裏切らなかった。もちろん、3巻までの話をしているよ。
マンデラの名もなき看守
ネルソン・マンデラが初めて映画化を許諾したというふれこみに、ドキドキしながら視聴を開始したのであるが、結論を申すならば小生の彼への評価が下がった。無論、元・名誉白人で政治嫌いの一おたくが極東で何を感じ何を放言しようとも、南アの英雄にとっていかなる痛痒もないことは言うまでもない。あと、シーン末尾の切り方がヘンだなあ、と思った。
シティオブゴッド
ぼくは人嫌いだ。君がこころを告白をするとき、ぼくはぞっとして、ますます人間のことが嫌いになる。でも、リトル・ゼはこころを何も語らない。愛と嫉妬と怒りと悲しみの違いがわからなくて、友の死にも、ひとつの叫びとみっつの空砲だけ。ぼくは少しだけ、人間のことを好きでいたくなる。
デモンズソウル
この、ファミコン時代の手触り感は、近年稀に見るnWo更新への巨大な障壁となった。よい大人が怒りにまかせてコントローラーを投げつけ、しばらくするとまた気まずげにひろいあげる。ポリゴンの、ドットの隅々にまで愛がゆきわたっているからだ。
イントゥ・ザ・ワイルド
世の中の真理は実のところ簡単な標語のようなものだが、そこへ血肉の実感を通わせるためには死に近い場所をくぐりぬける必要がある。この映画には頭でっかちな我々が、現代をたいらげるための皮肉な処方箋が描かれているのだ。つまり、「家族を大切にしよう」。
WALL・E
永遠に生きれば死なないのに、愛は永遠より短い。人間嫌いでフランケンシュタイン好きの小生にとって、物語前半は呼吸が停止するほどの傑作であった。けど、宇宙に出て舞台が広がった途端にテーマが狭まるのはどないやねん。 |
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